切符 カード非対応旧型券売機

2008年6月15日修正

カード非対応旧型券売機
ここでは、ラガールカードが1989年にデビューする前から存在していた「カード非対応旧型券売機」について述べます。

項目説明
運用時期昭和50年後半〜平成4、5年まで
台紙の生地うす茶色、感熱紙
台紙の裏面茶色、磁気紙
印字方式熱転写型
入鋏方式日付部又は発行番号部への丸形穴の打印
販売物乗車券、他社連絡券、回数券、入場券
日付月と日のみ記載
駅名漢字駅名のみ記載、三宮は「阪急三宮」、天神橋筋六丁目は「天神橋六」と印字

デビュー時期は不明ですが、平成4、5年くらいまで使用されました。切符への印字方式は、現在の券売機で採用されているものと同じ熱転写式です。日付は月日だけしか印字されていませんので年代の特定が困難で、辛うじて当時の運賃額で大雑把に分かる程度です。

【乗車券1】梅田駅の乗車券です。平成4年4月1日以前は会社名の印字は「阪急電車」でした。日付・発行番号(ここでは1282)・運賃額・小児運賃額・券売機番号(ここでは373)、「通用発売当日限り 下車前途無効」が印字されていました。裏面は茶色で、磁気紛が塗布されていました。この乗車券1タイプが最後まで残った印字タイプとなっています。

【乗車券2A】曽根駅の乗車券です。乗車券1に対して異なる点は、券売機番号(ここでは011)が小児料金の下側、「入鋏省略」の印字です。最終的には乗車券1タイプになっています。

【乗車券2B】西宮北口駅の乗車券です。乗車券2Aに対して異なる点は、「→」の矢印先端部分がやや細め、「円」の字が縦長になっている点です。この乗車券2Bタイプの券との遭遇確率は乗車券2Aよりも低いため、この乗車券2Bは亜種だった可能性があります。

【小児用乗車券1】仁川駅の小児用乗車券です。小児用には●に「小」の字が印字されていました。

【小児用乗車券2A】服部駅の乗車券です。乗車券1よりも巨大な「小」の字が印字されていました。最終的には乗車券1タイプになっています。

【3文字駅の乗車券1】甲東園駅と逆瀬川駅の乗車券です。3文字駅の場合には、1文字分を他の文字の半分の幅(以下半角と呼ぶ)で印字していました。どの字を半角にするかは駅によってまちまちで、「茨木市」は「木」が半角でした。

【4文字駅の乗車券1】西宮北口駅と宝塚南口駅の乗車券です。4文字駅の場合には、2文字分を他の文字の4分の1サイズで縦書き印字するか、3文字を半角に印字していました。私が把握している限りですが、「西宮北口」「武庫之荘」「門戸厄神」「王子公園」は前者のタイプ、「宝塚南口」は後者のタイプでした。

【5文字以上駅の乗車券1】川西能勢口駅と雲雀丘花屋敷駅の乗車券です。川西能勢口がすべて半角で、雲雀丘花屋敷は6文字のうち2字を半角の半角にしています。この券売機の能力は横書き半角5文字まで、縦書き2文字までのようです。天神橋筋六丁目は次の項目をご覧下さい。

【略称駅の乗車券1】天神橋筋六丁目駅の乗車券です。同駅は阪急内で最も長い駅名ですが、「天神橋六」と省略されています。なお、同駅でしか確認できませんでしたが、乗車券2タイプの「入鋏省略」が最後まで印字されていました。

【駅名に阪急も印字される乗車券1】三宮駅の乗車券です。駅名の看板に「阪急」と付けている駅は多いのですが、切符にまで印字されているのは三宮だけです。神戸高速鉄道への乗り入れが関係しているものと推測されます。

【他社連絡用の乗車券1】三宮駅の神戸高速鉄道への連絡乗車券です。運賃額の上には経由となる駅、下段には他社線の略称と運賃額(大阪市交通局の場合は区数)が印字されています。以下にその例を記載します(※当時この券売機では阪神線への連絡切符はなかったと記憶しています)。

項目経由他社線名
神戸高速鉄道三宮高速
山陽電鉄西代山陽
神戸電鉄湊川神鉄
大阪市交通局天六地下鉄
能勢電鉄(不詳)(不詳)

【回数券】甲東園駅で購入し、甲東園駅のカード非対応改札機を通して使用した回数券です。回数券は縦使いになっています。「回数券」の下に有効期限が年(和暦)・月で印字され、右下に発行駅が印字されています。なぜかこの券売機で購入した回数券には「★」が印字されていますが、何を意味しているかは不明です。後の新型券売機ではなくなっています。

【入場券】西宮北口駅の入場券です。乗車券と違う点は、「→」が「−」、運賃額のところが「入場券」、小児用運賃額のところが大人と小児の料金、「下車前途無効」が未記載、である点です。

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