乗越精算機
2015年1月12日 三代目乗越精算機写真追加
乗越精算機 |
ここでは、乗り越し精算機(以下、乗越精算機)について述べます。初代乗越精算機はラガールカードが登場した平成2年(1989年)頃に登場しました。
機能は、所定運賃に満たない乗車券、残金不足のカードや、区間外定期券の運賃精算に特化したものとなっています。
その後、ICカードであるPitapaとIcocaの共用開始に伴い、平成17年(2005年)にICカードのチャージ・精算・履歴確認にも対応した二代目乗越精算機が登場しました。
前者は既に全駅から無くなっており、現在では後者に置き換わっています。 乗越精算機で発行された切符には「出場証」と印字されます。この切符は直ぐに改札機に投入され回収されることから、短命に終わってしまう切符の一つです。 |
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初代乗越精算機で発券 |
二代目乗越精算機で発券 |
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今津駅の初代乗越精算機で発行されたスルッと関西共通地紋の出場証です。
切符は縦型で、上から順に「発券番号」「阪急電鉄」「出場証」「月・日」「精算駅」「券売機番号」と、
「精算額」と書かれた下側には精算額と「精算手段」とその「円の単位のない数字」が書かれています。 「精算手段」には、現金なら「現」、回数券なら「回」、カードなら「カ」の記号が書かれます。 本券は精算手段が現金80円ですので「現」の記号と「80」が、向かって右手側に書かれています。 印字フォントがカード対応初代券売機と同じとなっていますので、機構も同等であると考えられます。 なお、初代乗越精算機は消滅しましたので、本券をお目にかかることはもうありません。 |
神埼川駅の二代目乗越精算機で発行されたスルッと関西共通地紋の出場証です。 切符のデザインは初代乗越し精算機と同じです。本券は精算手段が現金ですので「現」の記号で、向かって右手側に書かれています。 印字フォントがカード対応三代目券売機の紫色・緑色タイプと同じとなっていますので、機構も同等であると考えられます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
二代目乗越精算機で発券 |
二代目乗越精算機で発券 |
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梅田駅の二代目乗越精算機で発行されたスルッと関西共通地紋の出場証です。 本券は精算手段が回数券ですので「回」の記号で、向かって左手側に書かれています。 乗越精算機の梅田の田も「口」の中に「メ」となっています。 | 仁川駅の二代目乗越精算機で発行されたスルッと関西共通地紋の出場証です。 本券は特別割引乗車券ですので、特別割引の略称である「特割」の文字が駅名の下(券売機番号の左側)に書かれています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
駅員窓口で発券 |
精算窓口で発券 |
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今津駅の駅員窓口で発行されたスルッと関西共通地紋の精算普通券です。 阪急のみの乗車券で阪神電鉄に乗り継ぐ際に発行される乗車券です。阪急と阪神が共に割引対象区間であることが発行の条件となります。 印字フォントがカード対応初代券売機と同じとなっていますので、駅員窓口の精算機の機構もそれと同等であると考えられます。 | 仁川駅の精算窓口で発行されたスルッと関西共通地紋の出場証明です。出場証とは書かれていません。 切符は縦型で、上から順に「阪急電鉄」「出場証明」「発行当日限有効」「精算駅」、点線で描かれた大きな○印、 ○の右上に「券売機番号」、「9桁の発券番号」が書かれています。本来ならば○の部分に日付印が押されるものと考えられます。 印字フォントがカード対応初代券売機と同じとなっていますので、精算窓口の精算機の機構もそれと同等であると考えられます。 |