カード対応 三代目券売機

2018年8月26日 年月日表記の修正



カード対応 三代目券売機
 ここでは、カード対応の三代目券売機で発行される乗車券等について述べます。同券売機には紫色タイプ、緑色タイプと赤色タイプの3種があります。先にデビューしたのは紫色タイプでICカード「Pitapa」がデビューした2004年(平成16年)に登場しました。次に、JR西日本のICカード「ICOCA]との相互利用の始まった2006年(平成18年)に定期券発行機能のついた赤色タイプがデビューしました。紫色タイプには、スルット関西対応磁気カードに対応しているタイプと非対応のタイプの2種がありましたが、後に2008年11月(平成20年)に非対応の方は緑色に装飾を変更されています。どの券売機もICカードに対応しています。  それぞれの券売機で発券される切符のデザインは共にほぼ同一ですが、字体に違いがあり、当サイト管理人の主観では赤色タイプの方が字体が美しく見えます。
 

カード対応三代目券売機 左:紫色タイプ 右:緑色タイプ

カード対応三代目券売機 赤色タイプ

項目紫色タイプ紫色→緑色タイプ赤色タイプ
運用時期平成16年〜平成16年〜
装飾変更平成20年11月〜
平成18年〜
台紙の生地スルッと関西共通地紋の感熱紙同左同左
台紙の裏面黒色の磁気紙同左同左
印字方式熱転写型同左同左
販売物乗車券、他社連絡券
切符タイプの各種回数券
入場券、往復券
手回り品切符
特別割引乗車券
ラガールカード→レイルウェイカード
乗車券、他社連絡券
切符タイプの各種回数券
入場券、往復券
手回り品切符
特別割引乗車券
乗車券、他社連絡券
カードタイプと切符タイプの各種回数券
入場券、往復券、手回り品切符
特別割引乗車券
磁気定期券・IC定期券
ラガールカード→レイルウェイカード
磁気カードスルッとKANSAI対応カード
レイルウェイカードの利用可
利用不可利用可
ICカード利用履歴閲覧と印刷、チャージ同左同左
ICカード挿入口正面向かって右下のポケット同左正面向かって
左下の3つの挿入口の左上
日付年月日と時刻
平成30年より順次西暦表記へ切替
同左同左
駅名ローマ字を併記した漢字駅名同左同左

 
左:紫色・緑色タイプで発券 右:赤色タイプで発券
スルッと関西共通地紋の乗車券です。デザインは二代目券売機で発行されている乗車券とほぼ同じです。紫色・緑色タイプの字体はギザギザ(ジャギー)のあるゴシック体になっていますが、赤色タイプの字体はそれが抑えられています。この券にはどちらも小児用を示す「小」のロゴがありますが、どちらも同じ字体なので共通の外字と思われます。

 
左:紫色・緑色タイプで発券 右:赤色タイプで発券
スルッと関西共通地紋の入場券です。「入場時刻から2時間以内に限り有効」の字体に着目すると、赤色タイプの方がギザギザが少ないので、紫色・緑色タイプより美しく見えます。

 
左:紫色・緑色タイプで発券 右:赤色タイプで発券
スルッと関西共通地紋の連絡乗車券です。運賃額の上には経由となる駅、下段には他社線の略称と運賃額(大阪市交通局の場合は区数)が印字されています。
詳しくは、「他社連絡券」をご参考下さい。

 
左:紫色・緑色タイプで発券した特別割引乗車券 右:「特割」部拡大
スルッと関西共通地紋の三国駅で発行された特別割引乗車券です。「第1種身体障がい者・知的障がい者」とその介護者用となります。 特別割引の略称である「特割」の文字が駅名の下に書かれています。発売額は通常料金の半額(端数切り上げ)です。


赤色タイプで発券した普通手回り品切符
スルッと関西共通地紋の中山駅で発行された普通手回り品切符です。小動物などの手荷物品を持ち込む場合に必要です。 券面には「1個につき270円」「1乗車に限り有効」「発売当日限有効」「改集札機に入れないでください」が書かれています。

左:紫色・緑色タイプで発券 右:赤色タイプで発券

スルッと関西共通地紋の往復乗車券です。赤色タイプの発券番号の方がギザギザが少ないので美しく見えます。 この券はどちらも磁気カード対応券売機で買ったので「カード」の ロゴがありますが、どちらも同じ字体なので共通の外字と思われます。

@紫色・緑色タイプで発券 A赤色タイプで回数券カードを使って切符に引き換え、B赤色タイプできっぷタイプを購入

スルッと関西共通地紋の回数券です。券面には「有効期間」「下車前途無効」「乗車駅」「発売額」「9桁の発券番号」「発行駅の略称」が書かれています。 使用時には「乗車駅」下側の空白領域に乗車駅・日付(月・日)・改札機番号が印字されます。

赤色タイプの券売機で、回数券カードを使って切符に引き換えた場合は、Aに示すように「円区間」の上に「回 カ」が書かれ、 下部に「区分(大人・小児)」、「9桁の発券番号」「発行駅の略称」が書かれています。右上には回数券の券番号は書かれません。

きっぷタイプで購入した場合は、Bに示すように右上に回数券の券番号(01〜11番)が書かれ、 下部に「区分(大人・小児)」「発行総数(ここでは11枚)」「9桁の発券番号」「発行駅の略称」が書かれています。 なお、スルッと関西カードできっぷタイプの回数券を購入した場合には「円区間」の上に「カード」が印字されますが、 現在ではスルッと関西カードでの購入は出来なくなっています。

「9桁の発券番号」は、上位1桁は「和暦の1桁目」、次の4桁は「月日」、最後の4桁は「券売機固有の通し番号」を意味しています。 例えば@の切符の場合「905091990」は「平成19年5月9日に発行された1990番の切符」を表します。


紫色・緑色タイプで発券した時差回数券

紫色・緑色タイプで発券した特割回数券
スルッと関西共通地紋の三宮駅で発行された時差回数券です。平日10〜16時および土曜・日曜・祝日の終日に使用することが可能です。 通常の回数券とはデザインが異なっている点は、「乗車駅」が縦書き、「下車前途無効」が発行枚数の下部、「9桁の発券番号」が上位5桁+下位4桁に分離され、 上位5桁が最下段左端、下位4桁が「下車前途無効」と「発行駅」の間、券売機番号が最下段右端に書かれている点です。 スルッと関西共通地紋の西宮北口駅で発行された特割回数券です。「第1種身体障がい者・知的障がい者」とその介護者用となります。 特割の文字が回数券の前に書かれています。


赤色タイプで発券した連絡回数券

赤色タイプで発券した試刷回数券
スルッと関西共通地紋の西宮北口駅で発行された阪急・神戸高速鉄道の連絡回数券です。券面上部には「阪急・高速 連絡回数券」と書かれ、 総発売額の上には、阪急と連絡先区間の発売額がそれぞれかかれています。本回数券はきっぷタイプでのみ発行出来ます。 スルッと関西共通地紋の西宮北口駅で試し刷りされた回数券です(オークションで入手)。金額のところに「試刷」と大きく書かれています。

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