はじめに
2017年3月1日は、北千里駅に日本初の自動改札機が設置されて50周年の日であり、
南千里・北千里駅間が開通して50周年の日でもある。
今回阪急電鉄では、当時の自動改札機用の硬券乗車券を復刻した記念券を発売したため、
本特集では当時の乗車券との比較や、当時の定期券を紹介することとする。
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記念券
自動改札機実用化と南千里−北千里間延伸開業の2種類あり、共に入場券である。平成29年3月1日〜同年3月31日まで利用可である。
記念券3枚組 裏面は無地
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自動改札機実用化50年記念入場券 北千里駅
南千里−北千里間延伸開業50年記念入場券 北千里駅
南千里−北千里間延伸開業50年記念入場券 南千里駅
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復刻券と当時の乗車券
復刻券の表面側は当時の券を忠実に再現出来ているが、発券番号のフォントサイズが当時より大きめになっている。
裏面側はバーコードはほぼ同一であるが、括弧内の「小児運賃金10円」の漢字のフォントが若干異なっている。
復刻券の方には「昭和42年当時の複製乗車券です。ご利用になれません」の文字が入っている。
復刻券
復刻券裏面
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当時の1区乗車券(昭和42年)
当時の1区乗車券裏面(昭和42年)
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記念イベントの切符と当時のイベントの試乗券
平成29年3月4日と5日に開催された記念イベントで配られた切符は、現在の改札機に対応する磁気券で
券面には「改札機導入 50周年記念」の印字と「29.-3月-1日有効」の期限が入っている。
朱肉により「イベント配布用 ご利用できません」の文字が後付けで押されている。
改札機を通過すると北千里の駅名と3月1日付けの日付を打刻され、〇穴が開けられた。
「阪急降車駅」まで有効のような書き方となっているが、実際には乗車は不可である。
当時の記念イベントは1区乗車券と同じバーコードが印字され、四角形の鋏が入れられた。
通用期間は昭和42年3月1日〜3月7日となっており、実際に降車駅まで乗車可能だったかは不明である。
記念イベントの切符
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当時の記念イベントの試乗券(昭和42年)
当時の記念イベントの試乗券裏面(昭和42年)
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当時の定期券
当時の定期券には穴が複数開けられており(パンチング)、このパンチングを光学式で読み取って情報を取得していた。
そのため、定期券は厚さ約1mmの分厚いサイズで頑丈な作りであった。
定期券の裏側には以下のような説明文が書かれている。
1.次のような場合は、乗車券を無効として回収し、全区間の運賃および
増運賃をいただきます。(旅客営業規則抜粋)
イ 氏名・年令その他の事実を偽って購入使用されたとき。
ロ 記名人以外の者、または券面表示事項をぬり消し、もしくは改変
したものを使用されたとき。
ハ 券面に表示された区間以外を乗車されたとき。
ニ 通用期間以外の期間に使用されたとき。
ホ その他不正乗車の手段として使用されたとき。
2.通用期間が切れたり、不用のときは、お返しください。
梅田・北千里間の定期券(昭和44年)
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定期券裏面(昭和44年)
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まとめ
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