切符 インク印字磁気券タイプ旧型券売機

2012年2月19日更新 乗車券1Bタイプ1枚を追加

インク印字磁気券タイプ旧型券売機
ここでは、印字がインク方式の磁気券を発行していた旧型券売機について述べます。あらかじめ用意された判子を押したような印字でした。全体的にインクがにじんでいたり、文字が歪んでいたりと、印字バラつきは大きかったようです。

項目説明
運用時期昭和48年〜55年ぐらいまで
台紙の生地うす茶色
台紙の裏面茶色、磁気紙
印字方式インク印字型
入鋏方式日付部又は発行番号部への丸形穴の打印
販売物乗車券、入場券
日付当初は年月日記載、末期は月日のみ記載
駅名漢字駅名のみ記載、天神橋筋六丁目は「天神橋六」と印字

【乗車券1A】 昭和48年に梅田駅で発行された30円区間行き乗車券です。日付・発行番号(ここでは8068)・運賃額・小児運賃額・券売機番号(ここではI-5)、 「通用発売当日限 下車前途無効」、「パンチ略」が印字されていました。 下地は薄い茶色、裏面は茶色で、磁気紛が塗布されていました。梅田の「田」の字は、「口」の中に「メ」でした。

券面の上部と下部には「入鋏省略」の白文字が周期的に印刷されています。 「パンチ略」と同じ意図と思われますが、自動改札機が差ほど普及していなかった時代であったためか、目立つように印刷されているのが特徴です。

【乗車券1B】 昭和49年に大山崎駅で発行された30円区間行き乗車券です。乗車券1Aと同じ地紋で、京阪神急行時代の印字がされています。 発行時には阪急電鉄へ社名変更していることから、京阪神急行時代の券売機を流用した乗車券と思われます。 磁気券として利用出来たかどうかは不明です。

【乗車券2A】 昭和51年に梅田駅で発行された60円区間行き乗車券です。日付・発行番号(ここでは7544)・運賃額・小児運賃額・券売機番号(ここではB-11)、 「通用発売当日限 下車前途無効」、「入鋏省略」が印字されていました。 乗車券1Aと異なる点は、小児運賃額の表示位置、「パンチ略」が「入鋏省略」へ変更、「入鋏省略」の白文字が無くなっている点です。

【乗車券2A】 昭和51年に三宮駅で発行された神戸高速鉄道新開地駅への連絡乗車券です。運賃のところが、「新開地」と駅名で書かれています。 その他、神戸高速鉄道への連絡を示す「高速連絡」が、連絡先駅名の上部に印字されています。

【入場券2A】 昭和50年に梅田駅と十三駅で発行された入場券です。 日付・発行番号・大人小児金額・券売機番号、「通用発売当日限」、「入鋏省略」が印字されていました。

【乗車券入場券2A】 昭和51年に嵐山駅で発行された入場券兼用の40円区間行き乗車券です。入場券2Aと違い、乗車券と入場券が兼用となっていました。

【乗車券タイプ2B】関大前駅・大宮駅の乗車券です。日付のところから「年」が削除されているタイプです。このタイプ2Bが最後まで残ったタイプと思われます。大宮駅の方には、かつての「十三・大宮間特急ノンストップ時代」の名残で、車内検札の「検」の判子が押されています。

【乗車券タイプ2B】梅田駅の乗車券です。左側が印字が全体的に歪んでいる例で、右側がインクが濃すぎて太字になっている例です。

【乗車券2C】河原町駅の小児用乗車券です。乗車券2Bに対して台紙の生地が黄色になっています。次に述べる出場証と同じ色であることから、券売機ではなく窓口販売のものと思われます。

【出場証】梅田駅の出場証です。窓口での運賃精算時に発券されるもので、台紙の生地が黄色であることが特徴です。梅田の「田」は「口」の中に「×」でした。

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