阪神急行電鉄 沿線案内 昭和6年

2009年1月10日更新

1931年(昭和6年)後期〜1932年(昭和7年)前期発行 表面

昭和6年〜7年にかけて発行されたと考えられる阪神急行電鉄の沿線案内のパンフレットです。 北野線・宝塚線・箕面線・神戸線・伊丹線・今津線・甲陽線と、他社線区である京阪電気鉄道(京阪電車)の十三線・千里山線と新京阪線の一部、 能勢電気軌道(現能勢電鉄)妙見線が描かれています。

阪神急行電鉄の駅は角の丸い四角形で示されています。そのうち運賃区間の節目となる駅は赤地に白抜き文字で書かれており、 終端駅を除くと、三國(三国)、石橋、花屋敷(雲雀丘花屋敷)、宝塚、神ア川(神崎川)、西ノ宮北口(西宮北口)、小林、御影が該当します。 他社線の駅は円形で表示されています。

伊丹〜宝塚・能勢口(川西能勢口)間、塚口〜尼ヶ崎間と、神戸と御影の間から出ている線は、今後阪神急行電鉄が開通予定としていた線区です。 このうち実際に開業したのは、神戸と御影の間から出ている線、すなわち現在の三宮駅に伸びる線のみで、残りは未成線となりました。

以下、詳細を拡大図と共に説明します。

@表紙「沿線御案内」 A地図「梅田〜螢ヶ池(蛍池)・神ア川(神崎川)」 B地図「螢ヶ池〜みのお(箕面)・能勢口(川西能勢口)」 C地図「花屋敷(雲雀丘花屋敷)〜清荒神・伊丹」

D地図「清荒神〜仁川」 E地図「塚口〜芦屋川・今津線(仁川〜今津)・伊丹線」 F地図「岡本〜神戸(上筒井)」
1931年(昭和6年)後期〜1932年(昭和7年)前期発行 裏面

裏面側には、「阪急電車沿線御案内」や運賃、初発・終発時刻表、宝塚新温泉の入浴料、主要駅間距離が記載されています。 会社名は「阪神急行電鉄」ではあったものの、説明文や地図には略称である「阪急」「阪急電車」が使われています。

@運賃區間圖(運賃区間図) A普通乘車券運賃・回遊乘車券運賃・回數乘車券運賃(回数乗車券運賃)  B定期乘車券運賃・貸切乘車券運賃・團体旅客運賃割引率(団体旅客運賃割引率) C他社連絡乘車券運賃

D初發・終發時刻表(初発・終発時刻表) E阪急電車沿線御案内
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